ナイフを使った加工
バイクや車の電装チューンで電線を切ったり、パーツを収めるケースを加工したり、絶縁テープのカットなどナイフ一本有れば重宝します。 ハンドル部分を5本の指でがっちりつかみ強引に切り裂く、3分指で軽く握る、みね部分に人差し指を添え緻密に加工する等、使い方次第で色んな加工が出来ます。 ただし、工作には両刃の物は向かず、片刃の物を使います。 また、太い電線や針金を切ると刃こぼれする恐れがあるでしょうから、必要に応じ万能ハサミやケーブル切断工具を使うようにしましょう。 なお、ナイフは工作に使うための便利な道具であって、決して人をあやめる物でありません。
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プラスチックケースの穴開け
プラケースに穴を開ける場合、勢いよく電動ドリルやキリを突き刺すとバキッっとヒビが入ってしまう。 ピンバイスを使っても滑って、マーキングからターゲットがずれる場合があります。 マーキング部分にナイフブレードの先端のとがった部分をあてがい、お尻をぬぐうよう時のように軽くグリグリっとほじります「*1」。 勢いよくナイフ先端が貫通するようなやり方をすると、ケースにヒビを入れてしまいます。 ほじってくぼみが出来た部分にピンバイスで貫通させます。 最初1mm程度の細穴を開けておけば電動ドリルを使っても大丈夫です。 ただし、いきなり大きい刃はダメで、3mm程度。 必要に応じ、テーパーリーマーなどで穴を拡げます。 最終テーパーリーマーなどで穴を拡げるほどの大きな穴開けの場合は、極細油性ペンなどでマーキングした部分にナイフで十字に短い切り込みを入れ、切り込み中央をほじるのも良いと思います「*2」。 小さな切り込みだと、拡大する際消えてしまいます。 自動センターポンチと言う工具でくぼみを付ける方法もありますが、ナイフのように力加減がわからないため使ったことがありません。 アルミケースでは便利でしょうが?
大きめの角穴の場合は、穴と同じ大きさで切り込みを入れると加工出来なくなるから(目的の穴より大きくなってしまう)、必ず穴より小さめの切り込みを入れます。 勢いよく切り込みを入れると、切り込み部分に僅かな盛り上がりが出来ることがあります。 切り込み上に複数の穴を開け、穴と穴の間をニッパーで切り抜くかナイフでゆっくり時間をかけで切断し、最終目的の穴に拡げバリの処理をします。 小さいケースは、加工し辛いです。 ケースの底面ならまだしも、側面は余計に加工し辛いです。 ゆっくり時間をかけてしなければいけない作業で、面倒ですが。 ネジを通す穴なら、通してしまえば目立たないから少しぐらい汚くても良いでしょう。
  ピンバイス
  テーパーリーマー
電線の被覆をむく
太めのスピーカーケーブルやアマチュア無線、受信機のアンテナ、テレビアンテナの同軸ケーブルの場合、むきたい長さの部分をU字型にしておいてナイフで切り込みを入れると楽な場合があります(下図)。 DIYでコンセントやスイッチ配線でEMケーブルの被覆をむく場合にラジオペンチやニッパー、圧着工具に付いている被覆をむきを使うと、線の内部構造がより線でなく一本線のため、傷を付けてしまうと折れやすくなります。 ナイフを使うと慣れるまで時間が掛かるでしょうが、手加減が出来るため傷つけることなくむけます。 バイク電装に使うより線の場合も、慣れればナイフで切り込みを入れ被服を引っぱることで内部より線が露出します。